明日から香港だというのに今日は朝から忙しかった。まずは歯医者、そしてアンケートに答えるバイトへ。そして夕方はイエメンとオマーンを一緒に旅したNobiさんと、同じくイエメンつながりのsunnyさんとお茶をしてイエメン話に花を咲かせ、みんなで
アラブ映画祭というのに行ってみた。
アラブ映画祭なんてディープな映画祭をやっていることにまずビックリしたのだけど、イエメン映画があるのにもビックリ。しかもなんと会場は満席で、立ち見になってしまった。1時間半立ち見はかなり辛かったし、会場が狭くて人で一杯で、換気がちゃんとされていないので息苦しかった。
私達が見たのは"
A New Day in Old Sana'a"という映画で、まさにサナア旧市街が舞台。その中で繰り広げられる恋愛模様、人間模様を描いた作品。主人公はイタリア人フォトグラファーで、一部台詞が英語だったり、外国人の視点から描いたサナアみたいな感じで、私が現地で受けた印象と同じだったのが嬉しかった。地元の人々との何気ない会話とか、そういうことあるある!という感じ。明け方のアザーンのシーンなんか涙が出るほど美しくて懐かしかった。見覚えのある風景もたくさん出てきて、懐かしい気持ちで一杯に。アラビア語もすごく懐かしかった。結構何気ない単語や言い回しも聞き取れるものがあってうれしかった。サナア方言だよと教えてもらった「マーホー?(何?)」もみんな連発していて、そうそう!と思った。ただ、製作側に外国人が多いためか、イエメンの描かれ方がハリウッドで作られた日本みたいな感じだった気がする。だからイエメン人がこれを見てどう思うかちょっと疑問。ストーリー自体は単純明快で、変にアートじみていないところがよかった。
映画のあとみんなで軽く飲みに。私は明日の香港に備えて早く帰らなければならなかったので1時間くらいで失礼したのだけど、イエメンの話で盛り上がっていて後ろ髪を惹かれた。sunnyさんはまたもうすぐイエメンに行くのでうらやましすぎ!