実話を元にしたシャーリーズ・セロン主演の映画、
North Country(邦題:スタンドアップ)を観た。夫の暴力に耐えかね、二人の子供を連れて家を出たジョージー(シャーリーズ・セロン)は、故郷の北ミネソタの町に戻ってきた。そこは古くからの鉱山の町で、男性優位の職場である炭鉱で仕事をはじめるがセクハラにあい・・・という話。
一言でいって、「う~ん、昔は大変だったのね。」。今の私から見てみると、こんな男どもの仕打ちに黙っているなんて、信じられないし、こういう仕打ちをする男どもって低俗だなあとひたすら驚くのみ。ジョージーは結局訴訟を起こすのだけど、裁判は難航。ジョージーはまっすぐで正義感に満ち溢れてて、たくましい女性なんだけど、ちょっとおつむが弱いのと、要領の悪さが災いしている。彼女の起こした訴訟のおかげで社会が変わり、今の環境があるわけで、偉業を遂げたとは思うのだけど、どうしても彼女自身が自分で災いを招いているような気がしてならなく、あまり感情移入はできなかった。一番おいしい役どころは、親友のグローリーじゃないだろうか。彼女こそ見た目は美しくないものの、聡明で素敵な女性だし、旦那さんとの関係も最高、男の同僚ともうまくやっていて、すごいなと思った。